新規モデル · 2026.10.18

DeepSeek 1017 vs Opus 5 vs GLM-5.3:点数と費用を一緒に見る

コーディングは1017、総合推論はOpus 5、ローカル実行は1017とGLM-5.3-Flashに分かれます。

DeepSeekのモデルカードでは、1017はTerminal-BenchやDeepSWEのようなコーディング・エージェント項目で9月のモデルを大きく上回り、一部はOpus 5も超えます。一方、HLEやNL2Repoのような総合推論ではOpus 5が先行します。さらにAPI1価格の差とローカル実行の可否を加えると、一つの点数では選べないという結論になります。

実行条件と要点
  • 1017はTerminal-Bench 42.3、DeepSWE 77.0で9月のモデルを大きく上回り、DeepSWEではOpus 5も超えます。
  • HLEは42.6でOpus 5の56.3に届かず、総合推論ではまだ差があります。
  • API価格はDeepSeekが入力・出力とも大幅に安く、ローカル実行は1017とGLM-5.3-Flashだけが可能です。

比較表は同じハーネス条件の結果です

DeepSeekのモデルカードは1017、9月のV4.1、K3、GLM-5.3、GPT-5.6 Sol、Opus 5を同じ項目で比較しています。Terminal-Bench 4.0はClaude Codeハーネス、DeepSWE v1.1はMini-SWE-V2で測定しました。ハーネスが違えば同じモデルでも点数は変わるため、表の数値をそのまま自分の環境の性能として扱うことはできません。

特にローカル実行速度とは別の指標です。ここでの点数は課題を完了できたかを測る値で、tok/sや初回トークン2待ちは別に測定する必要があります。

開いた収納棚に同じ大きさの保管箱がびっしり積まれた事務室、机の上の箱と椅子
モデルファイルのサイズとベンチマークの点数は別の数字です。

コーディングとエージェント課題では1017が先行します

Terminal-Bench 4.0は1017が42.3で9月の31.2より11.1ポイント高く、Opus 5の51.8には届きません。DeepSWE v1.1は77.0でOpus 5の74.0を上回り、ProgramBenchは20.3から29.1へ上がりましたがOpus 5の37.0より低いままです。

エージェント項目ではAutomation-Bench 60.5、Agents' Last Exam 35.4で9月のモデルより上がり、Opus 5も上回ります。ただしこれらはモデルカードが公開した値であり、自分のリポジトリで同じ結果になるという意味ではありません。

左右にスクロールして各項目を比較できます。

モデルカードで公開された主なベンチマーク
ベンチマーク1017Opus 5GLM-5.3
Terminal-Bench 4.042.351.837.9
DeepSWE v1.177.074.066.9
ProgramBench29.137.019.0
HLE(ツールなし)42.656.342.0

総合推論はまだOpus 5が先行します

HLE(ツールなし)は36.8から42.6へ上がりましたが、Opus 5の56.3、GPT-5.6 Solの44.5には届きません。NL2Repo-Benchも68.2でOpus 5の75.3より低いです。一方、ChartographyやBabyVisionのような視覚・ツール課題ではOpus 5に近い水準まで上がっています。

「1017がOpus 5に勝った」という文はコーディングの一行では正しいですが、全体性能の結論ではありません。どの課題をよく行うかで選択は変わります。

価格差は点数の差より大きいです

DeepSeek APIはdeepseek-flashでキャッシュ不一致の入力がピーク$0.3、出力が$1.2です。Opus 5は入力$5、出力$25と案内されています。同じトークンなら入力で約17倍、出力で約21倍の差になります。オフピークにはDeepSeekが半額になるため、差はさらに広がります。

エージェント作業は出力が長くなりがちです。一つの作業で入力2万、出力1万トークンを使うと、DeepSeekはピークで約$0.018、Opus 5は約$0.35です。1017が出力を短くした点を加えると作業あたりの差はさらに広がりますが、失敗した作業をやり直す費用も計算に入れる必要があります。

左右にスクロールして各項目を比較できます。

API価格と重みの公開状況
モデル入力出力重み
deepseek-flash (peak)$0.3 / 1M$1.2 / 1MMIT
Claude Opus 5$5 / 1M$25 / 1M非公開
GLM-5.3-Flash提供元ごと提供元ごと公開
フォルダー状の書類が矢印に沿ってサーバーキャビネットへ入り、机のノートPCに棒グラフとチェックリストが置かれた図
点数が高くても、自分の作業のトークン費用と失敗率を合わせて見る必要があります。

ローカルで動かせるのは1017とGLM-5.3-Flashです

1017はMITライセンスで475.25GiBの公式ファイルが公開され、GLM-5.3-Flashは総320B・有効18Bのオープンウェイトモデルです。Opus 5は公開重みがなくAPI専用です。ローカル実行を前提にすると、選択肢は1017とGLM-5.3-Flashに絞られます。

1017は1Mの文脈と552Bのバックボーンのため、個人向け機材では圧縮変換版とSSD3ストリーミングが必要です。GLM-5.3-Flashも320Bでサーバー級メモリが要ります。オープンウェイトと「自分のノートPCで動く」は同じ意味ではありません。

自分の作業で決める三つの確認

第一に、よく行う作業を三つ選び、同じプロンプト4で比較します。第二に、作業を終えるのに使ったトークンと再試行回数を記録します。第三に、データが外部に出てよいか確認します。この三つが点数表より直接的に選択へ影響します。

ベンチマーク1点の差を追うより、自分の作業で失敗率が低く費用を予測できるほうを選ぶのが賢明です。整理すると、1017はコーディング・エージェントとローカル実行、Opus 5は総合推論とマネージドAPI、GLM-5.3-Flashはもう一つのオープンウェイトの選択肢です。

横に並んだ四台のサーバーラック、机の上に広げた図面とノギス、左側に観葉植物とマグカップ
サーバー級の機材が要るモデルとノートPCで動くモデルを、同じ表だけで決めることはできません。

用語の注釈

  1. API — 別のコードからプログラムの機能を呼び出すための決められたインターフェースです。

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  2. トークン — モデルが入力や出力を分けて処理する単位です。

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  3. SSD — フラッシュメモリを使うデータ保存装置です。電源を切ってもデータが保持されます。

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  4. プロンプト — モデルに送る入力文です。生成モデルでは作りたい結果を説明する文になり、出力の構成や内容を大きく左右します。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
DeepSeekのモデルカードでは、1017はTerminal-BenchやDeepSWEのようなコーディング・エージェント項目で9月のモデルを大きく上回り、一部はOpus 5も超えます。一方、HLEやNL2Repoのような総合推論ではOpus 5が先行します。さらにAPI価格の差とローカル実行の可否を加えると、一つの点数では選べないという結論になります。
必要なメモリはどのくらいですか?
1017は1Mの文脈と552Bのバックボーンのため、個人向け機材では圧縮変換版とSSDストリーミングが必要です。GLM-5.3-Flashも320Bでサーバー級メモリが要ります。オープンウェイトと「自分のノートPCで動く」は同じ意味ではありません。