実行プログラムと拡張機能

Unsloth Browser Useでローカルモデルにブラウザーを任せる

ツール呼び出しモデルならページを開きフォームを埋めます

Browser Useはローカルモデルにブラウザーのタブを一つ任せる機能です。ツール呼び出し1に対応したモデルが必要で、ビジョンモデルならスクリーンショットも見ます。承認なしに決済やログインは進まず、localhostやfile://のアドレスは開きません。

実行条件と要点
  • ツール呼び出しモデルならローカルでブラウザーを操作します。
  • ログイン・決済・ダウンロードは既定で承認待ちです。
  • localhostとfile://のアドレスは開きません。
  • ビジョンモデルだけが画像やグラフを読みます。

ブラウザーを握るローカルモデル

Browser Useはチャットの横にブラウザー画面を開き、モデルがその中でページを移動しボタンを押します。ツール呼び出しに対応したモデルならローカルでも動きます。

ビジョン対応モデルはスクリーンショットも見ます。ページの文字にない画像やグラフは、ビジョンがなければ読めません。

クラウドモデルも接続できますが、ローカルモデルを使う理由はページ内容が外に出ないことです。

小さなロボット装置がブラウザー・カレンダー・メッセージ画面につながる机
モデルが見るのは自分のタブだけです。自分が使うChromeのタブには触れません。

どのモデルを付けますか

Browser Useはモデルを固定しません。ツール呼び出しに対応し、機器のメモリーに収まるモデルならよく、実際には呼び出しが安定するモデルが勝ちます。

ドキュメントの例はQwen3.8 27Bですが、メモリーが8GBの機器なら2Bや4B級のツール呼び出しモデルから始めます。画面の画像を読む必要があればビジョン対応モデルを選びます。

量子化2は4ビットで十分です。ブラウザー作業は長い文脈より短い呼び出しを何度も行うものなので、文脈を大きく取るより応答の速いファイルが有利です。

できることとできないこと

ページの読み取り、リンク移動、ラベルのあるボタンのクリック、フォーム入力はテキストモデルでもできます。画像とグラフにはビジョンが必要です。

パスワードと決済情報はモデルが入力できません。アップロードも遮断されるため、機密の入力は人が行います。

モデルの種類で変わる作業
作業テキストモデルビジョンモデル
ページの読み取りとリンク移動可能可能
ラベルのあるボタンのクリック可能可能
画像とグラフの確認不可スクリーンショットで可能
パスワードと決済の入力人が直接人が直接
ファイルのアップロード不可不可
机の上のノートPCにTransformers.jsを実行するブラウザーとONNXモデルが表示されている場面
ブラウザーでモデルを動かすことと、ブラウザーを操作することは別です。これは後者です。

入れて有効にします

Macはbrew、Windowsはwingetでデスクトップアプリを入れます。LinuxとWSLはインストールスクリプトを使います。

インストールコマンド
brew install --cask unsloth
winget install id UnslothAI.Unsloth
curl -fsSL https://unsloth.ai/install.sh | sh

モデルハブでツール呼び出しに対応するモデルを選び、機器に合う量子化を取得します。次にチャット入力横のメニューでBrowser useを有効にします。

権限を先に決めます

設定のBrowserでサイトごとの権限を決めます。最初は既定値を狭くし、よく使うサイトだけ例外で開きます。

フルアクセスは承認ダイアログをいくつか飛ばします。遮断したサイトとダウンロードはそのまま止まり、スクリプトも承認が必要ですが、確認が減る分だけ必要な作業でだけ有効にします。

ブラウザー設定で決めること
設定決めること選べる値
サイト訪問モデルが開けるサイト許可、承認、遮断
操作の承認ログイン・送信・購入前の確認常に確認、フルアクセス
ダウンロード許可・承認・遮断許可、承認、遮断
名前のないクリックキャンバスのような名前のない領域のクリック遮断、許可
閲覧履歴モデルが履歴を読むか先に確認、常に許可、許可しない
スクリプト毎回承認して実行毎回承認、実行しない
ノートPCを持つロボット、鍵の掛かった開いた保管庫、眠る猫
決済とログインはモデルではなく人に残します。承認ダイアログが最後の防波堤です。

詰まる場面

モデルは自分のタブの中だけで動きます。ChromeやSafariで開いたタブは操作できないので、URLをチャットに貼って開き直させます。

localhost、プライベートネットワーク、file://のアドレスは対象外です。公開されたHTTPとHTTPSのページだけが開きます。

症状と原因
症状原因対処
Browser useが見当たらないツール呼び出しのないモデル、またはモバイル・比較画面通常チャットでツール呼び出しモデルに変えます
説明だけで実行しないBrowser useが切れている一度に一つの動作だけ頼みます
ページの一部が動かない埋め込みコンテンツやキャプチャ止めて自分で処理し、続きを頼みます
ローカルページが開かないlocalhostとfile://の遮断公開URLに移すか添付ファイルとして開きます

どこが弱いか

ツール呼び出しが不安定なモデルは途中で止まります。ページ構造が複雑なほど、一度に複数の動作を頼まないほうが安全です。

キャプチャ、埋め込みウィジェット、キャンバス操作は失敗しやすいです。決済やログインの自動化には使わないでください。

アプリ内の機能なので、画面構成が変われば手順も変わります。サーバーでブラウザー自動化をするならPlaywrightなどの道具が別に必要で、このアプリはサーバー用途には勧めません。

ページを要約することと実際に操作することは別です。要約だけならブラウザーを渡さずURLを貼るほうが速いです。

アプリは無料ですがモデルのライセンスは別です。モデルカードで商用利用の条件を確認します。

用語の注釈

  1. ツール呼び出し — ファイル読み取り、検索、コマンド実行などの外部機能を、名前と引数でモデルが要求する形式です。実行の有無はエージェントランタイムと権限設定が決めます。

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  2. 量子化 — モデルの重みや計算値を少ないビット数で表し、保存容量やメモリ使用量を減らす方法です。表現が粗くなるため、精度にも影響することがあります。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
Browser Useはローカルモデルにブラウザーのタブを一つ任せる機能です。ツール呼び出しに対応したモデルが必要で、ビジョンモデルならスクリーンショットも見ます。承認なしに決済やログインは進まず、localhostやfile://のアドレスは開きません。
必要なメモリはどのくらいですか?
ドキュメントの例はQwen3.8 27Bですが、メモリーが8GBの機器なら2Bや4B級のツール呼び出しモデルから始めます。画面の画像を読む必要があればビジョン対応モデルを選びます。
選ばないほうがよいのはどのような場合ですか?
アプリ内の機能なので、画面構成が変われば手順も変わります。サーバーでブラウザー自動化をするならPlaywrightなどの道具が別に必要で、このアプリはサーバー用途には勧めません。
条件と出典はどこで確認できますか?
アプリは無料ですがモデルのライセンスは別です。モデルカードで商用利用の条件を確認します。