応答速度と加速
最終更新
Neural Engineは実際に動いている?Core MLの実行先を確認する
演算の配置と実際の完了時間を一緒に確認します。
Core ML1モデルをXcodeで開くと、CPU2・GPU3・Neural Engine4への演算配置と読み込み・推論時間を確認できます。同じモデルでAll、CPU and GPU、CPU and Neural Engineを比べ、自分のMacに合う構成を選びます。
Xcodeと点検する.mlmodelまたは.mlpackageを用意します。アプリのプロジェクトへ追加せず、ファイルを開くだけでもレポートを作れます。GGUF5・MLX6なら各エンジンのログで比較し、Core ML変換モデルがある場合にこの手順を使ってください。Appleの性能点検
モデルを開いてAllのレポートを作る
Xcodeでモデルを開いてPerformanceへ移動します。左下の追加ボタンからMy Macを選び、Compute UnitsをAllにしてRun Testを実行してください。完了するとPrediction、Load、Compilationと演算の配置が表示されます。
テスト中にほかの処理が入らないよう、不要なアプリを閉じます。レポートができたら、機器名、macOS・Xcodeのバージョン、モデルファイル名を記録します。モデルファイルを変えずCompute Unitsだけを変更すると、実行装置を変えた効果を比較しやすくなります。

利用できる計算装置を変えて比較する
同じモデルでCPU and GPUとCPU and Neural Engineのレポートを追加します。Core MLは許可した装置へ演算を配置するため、時間と配置を一緒に読みます。Core MLの実行設定
| 設定 | 利用可能な装置 | 比較する目的 |
|---|---|---|
| All | CPU, GPU, ANE | 標準配置を確認 |
| CPU and GPU | CPU·GPU | GPU経路の基準 |
| CPU and Neural Engine | CPU·ANE | ANE活用を比較 |
レポートのANE欄で実行の表示がある演算を探します。All設定でも、時間のかかる演算がCPU・GPU・ANEのどこに配置されたかを確認し、ほかの2設定のPrediction時間と比べます。出力も正常なら、その中で速い設定を選びます。
初回と繰り返し実行を分ける
Compilationは実行用にモデルを準備する時間、Loadは準備したモデルを読み込む時間、Predictionは入力を計算する時間です。初回が長い場合はダウンロード時間を別に記録し、レポートではこの3項目を分けて確認します。アプリの起動ごとに読み込むか、一度読み込んで使い続けるかによって、待ち時間も変わります。
レポートではMedianやFirstなどを選べます。通常の利用には繰り返しの中央値、頻繁に起動するアプリには初回実行とキャッシュなしの読み込みも記録します。読み込み済みモデルの予測時間だけでは、アプリを開くときの待機が抜けます。

実際のアプリでも同じ入力を試す
速い構成が見つかったら、アプリで同じ録音や画像を処理します。前処理、ファイル読み込み、結果表示を含む完了時間を記録します。文字起こしなら抜けた箇所や誤認識も確認し、改善を採用するか決めてください。
レポートが作れない場合は、モデルの取得が完了したか、選んだmacOS・Xcodeがそのモデルに対応するか確認します。CPU onlyのレポートを追加すれば、まずモデル自体が動くか調べられます。特定の装置だけで失敗するときは、そのレポートのエラーとモデルのバージョンを記録して原因を調べます。

用語の注釈
Core ML — Apple機器で機械学習モデルを実行するフレームワークです。
本文に戻るCPU — OSや一般的なプログラム命令を実行する中央処理装置です。AIでは前処理やデータ転送などの汎用処理も担います。
本文に戻るGPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。
本文に戻るNeural Engine — Apple Siliconに搭載されたニューラルネットワーク計算用の専用装置です。
本文に戻るGGUF — モデル情報を格納するファイル形式で、llama.cpp系のツールで広く使われます。
本文に戻るMLX — Appleが開発する機械学習フレームワークで、Apple SiliconのCPUとGPUが共有するメモリを使ってモデルを実行します。
本文に戻る
よくある質問
- この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
- Core MLモデルをXcodeで開くと、CPU・GPU・Neural Engineへの演算配置と読み込み・推論時間を確認できます。同じモデルでAll、CPU and GPU、CPU and Neural Engineを比べ、自分のMacに合う構成を選びます。
- 選ばないほうがよいのはどのような場合ですか?
- テスト中にほかの処理が入らないよう、不要なアプリを閉じます。レポートができたら、機器名、macOS・Xcodeのバージョン、モデルファイル名を記録します。モデルファイルを変えずCompute Unitsだけを変更すると、実行装置を変えた効果を比較しやすくなります。
