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Strata AMD HIPガイド:Windows・LinuxでRadeonを使う
Windowsはドライバーと同梱ランタイムで起動し、Linuxは対応カード向けにHIPエンジンを準備します。
StrataのHIP1バックエンドは対応するAMD RadeonでQwen3.8-Flash-Nextを実行します。Windowsでは最新のAdrenalinドライバーと同梱HIPランタイム2を使い、Linuxではカーネルのamdgpuドライバーを使ってROCm3とカード向けエンジンを準備します。OSごとのカード対応・検証状況、画像入力や複数GPU4の制限、0.1.43の測定値を区別して説明します。
StrataのHIPバックエンドは、対応AMD Radeon GPUでQwen3.8-Flash-Nextの入力を処理して回答を生成する実行経路です。Windows・Linuxのどちらもセットアップがモデルを準備しますが、GPUランタイムの用意方法と検証済みの組み合わせは異なります。
WindowsではAdrenalinドライバーと用意済みHIPランタイムを使います。Linuxではカーネルドライバー、ROCm、カードのアーキテクチャ向けエンジンが必要です。現行Windowsバンドルの個別Radeon上でのモデル実行検証は限定的なため、以下ではドライバーの準備から実際の応答確認まで順に説明します。
まずRadeonの世代とOSを確認します
公式AMD HIPガイドはLinux向けに、RX 7900 XT/XTX(gfx1100)、RX 7800 XT/7700 XT(gfx1101)、RX 9060 XT(gfx1200)、RX 9070/9070 XTとRadeon AI PRO R9700(gfx1201)を掲載しています。RX 6800/6900シリーズ(gfx1030)はコミュニティの実行報告があり、メンテナー検証済みカードとは状態が異なります。Strataの対応表でGPUの正確なアーキテクチャを照合してください。
統合Radeon GPUは現在のLinuxガイドで未対応とされています。Instinct MI50/MI60とRadeon VII(gfx906)は別途選択するビルド、Ryzen AI Max Strix Halo(gfx1151)はLinuxのソースビルド手順を使います。1回の実行でAMDとNVIDIAのGPUを混在させる構成には対応していません。

Windowsではドライバーと同梱ZIPを使います
最新のAMD Software: Adrenalin EditionドライバーをインストールしてPCを再起動します。StrataフォルダーでSTART-HERE.batを実行すると、使用可能なNVIDIA GPUがないPCではsetupがHIPを自動選択します。NVIDIAとAMDの両方がある場合はSTART-HERE.bat --backend hipでHIPを指定します。WindowsではリリースZIP内のランタイムとBLASライブラリを使うため、ROCmやHIP SDK、コンパイラーを別途インストールしません。
セットアップはモデルのダウンロード前にHIPデバイスと同梱エンジンを確認します。ただし現行のAMDガイドによると、メンテナーは既製Windows ZIPでディスクリートRadeon上のモデル実行をまだ検証していません。過去のRX 9070 XT Windows測定は、ユーザーがPC上で0.1.34を手動コンパイルした結果です。0.1.40.2時点でも既製ZIPの個別カードでのモデル実行は未検証で、Ryzen内蔵Radeonでのデバイス検出とGEMM確認に限られていました。過去の測定と現行バンドルの検証状況を分けて扱います。
初回の質問を試すにはhttp://127.0.0.1:8080を開き、Chatに短い文を送ります。Windows HIP ZIPでモデルが動かない場合は、まずエラーログ末尾とデバイス検査結果を確認します。公式ガイドは報告用にengine\strata-device.exe --list-devicesとengine\strata-device.exe --selftestを案内しています。実行前にStrataフォルダーでset PATH=%CD%\engine\rocm\bin;%PATH%を設定します。
LinuxのsetupがROCmとカード向けエンジンを準備します
Linuxでは対応ディスクリートRadeonとカーネルのamdgpuドライバーがあるPCで、リポジトリフォルダーに移動して実行します。使用可能なNVIDIAカードがない場合はHIPが自動選択され、両方ある場合はオプションで指定します。
./setup.sh --backend hipシステムにhipcc・hipBLASを含むROCm 7があればsetupが使用します。ない場合、または7.0より古い場合はAMD TheRock wheelを.venvにインストールします。システム全体へのROCm導入やsudo権限は不要ですが、約10GBの追加ディスク容量が必要です。その後、C++ビルドツールとGitを使ってカードのアーキテクチャ向けエンジンをコンパイルします。初回ビルドには約10~20分かかる場合があります。
セットアップでモデルとコンテキストを選ぶとサーバーが起動します。ブラウザーでhttp://127.0.0.1:8080のChatを開き、短い質問を送ります。回答が表示されればモデルがリクエストを処理しています。ページが開かない場合は、セットアップ画面に表示されたアドレスを入力します。

0.1.43の測定値はカードと構成によって異なります
10月11日公開の0.1.43では、R9700のキャッシュ容量と量子化5を変えて測定しました。キャッシュを小さく制限した構成の改善幅が大きく、32GBキャッシュ構成ではモデルごとに変化が異なりました。
| GPUキャッシュ設定 | 量子化・測定 | 旧ビルド比 |
|---|---|---|
| R9700 32GB・16GB相当キャッシュ | IQ3_XXS・デコード | +21~38% |
| R9700 32GB・16GB相当キャッシュ | IQ3_XXS・4K/32K入力 | +7.5% / +15.6% |
| R9700 32GB・32GBキャッシュ | Q2_0/IQ3_XXS・デコード | +2~10% |
| R9700 32GB・32GBキャッシュ | IQ3_S・デコード | +6~14% |
測定GPUは物理VRAM6が32GBのR9700です。「16GB相当キャッシュ」はそのエキスパートキャッシュを16GBカード相当に制限した設定です。表にはRX 9070 XTや旧世代RDNAカードの測定は含まれていません。
R9700の数値は旧ビルドとの5組の交互測定の中央値です。モデル・キャッシュ設定別の結果と比較条件はv0.1.43リリースノート、カード別の構成はAMD HIP測定資料にあります。

画像・複数GPUはLinuxの対応範囲を確認します
Linux AMDで画像入力を有効にすると、標準のimage encoderはCPU7で動きます。写真を含む質問はCPUでの画像処理後に回答を生成するため、テキストのみの質問とは初回応答までの時間を分けて記録します。AMD setupの自動calibrationはまだ提供されていません。Linux Monitorではsysfs経由で負荷・VRAM・温度・電力を確認できます。
Linuxでは--gpus 1,0のように複数のRadeonを指定し、モデルのレイヤーを分割できます。1枚のカードに全エキスパートが収まる場合、2枚目を追加しても効果が出ないことがあり、公開されたR9700とRX 9070 XTの試験では一部の作業がR9700単体より遅くなりました。1枚に収まらないモデルを複数カードに分ける場合に比較してください。
画像処理では同じ写真で初回応答までの時間を記録し、複数GPUは同じモデル・コンテキスト・質問で1枚構成と比較します。Linux Monitorの負荷・メモリ記録も残すと、CPU処理やGPU分割のどこで時間が増えるか調べやすくなります。
用語の注釈
HIP — GPU向けC++コードの移植に使うAPIと実行環境です。CUDAコードの移植を支援します。
本文に戻るランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。
本文に戻るROCm — AMD GPUでAIや高性能計算を実行するソフトウェア基盤です。対応状況はGPUだけでなく、OS・ドライバー・フレームワークの版の組み合わせで確認します。
本文に戻るGPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。
本文に戻る量子化 — モデルの重みや計算値を少ないビット数で表し、保存容量やメモリ使用量を減らす方法です。表現が粗くなるため、精度にも影響することがあります。
本文に戻るVRAM — グラフィックカードのGPUが使うメモリです。モデルの重みや計算途中の値を保存します。
本文に戻るCPU — OSや一般的なプログラム命令を実行する中央処理装置です。AIでは前処理やデータ転送などの汎用処理も担います。
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よくある質問
- この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
- StrataのHIPバックエンドは対応するAMD RadeonでQwen3.8-Flash-Nextを実行します。Windowsでは最新のAdrenalinドライバーと同梱HIPランタイムを使い、Linuxではカーネルのamdgpuドライバーを使ってROCmとカード向けエンジンを準備します。OSごとのカード対応・検証状況、画像入力や複数GPUの制限、0.1.43の測定値を区別して説明します。
- 必要なメモリはどのくらいですか?
- 測定GPUは物理VRAMが32GBのR9700です。「16GB相当キャッシュ」はそのエキスパートキャッシュを16GBカード相当に制限した設定です。表にはRX 9070 XTや旧世代RDNAカードの測定は含まれていません。
