実行プログラムと拡張機能

Strata速度ベンチマークの読み方:短い会話と長い入力

入力を読む速度と回答を生成する速度は別の指標です。

Strataは質問と会話履歴を入力し、Qwen3.8-Flash-Nextで回答を生成します。プロンプト1処理量は入力処理の速度、出力tok/sは回答生成の速度です。RTX 5070 Q2_0の94・76・2,650 tok/sは、短い会話・128Kコンテキスト・32K入力に対するエンジン0.1.36の個別測定です。AMDの値は別のPCで得た結果なので単純なGPU2ランキングにはできません。0.1.43の値もハードウェアと設定を合わせて読みます。

Strataの速度表は、質問を読み込む段階と回答を生成する段階を分けて示します。長いコードや文書を送った後の最初の文字までの待ち時間と、その後に回答が表示される速度を区別すると、自分の作業でどこがボトルネックか分かります。

このガイドでは旧版のPC別測定と、10月11日公開の0.1.43で報告された変更を扱います。各表のモデル・量子化3・GPU・ランタイム4・入力長を確認し、同じ条件の旧版と新版を比べてください。

実行条件と要点
  • プロンプト処理量は入力トークンの処理速度、出力tok/sは回答の生成速度です。
  • プロンプト処理量で入力処理時間を概算できますが、初回トークン待ちのTTFTは実際のリクエストで測ります。
  • 公開値と自分の結果を比べるには、バージョン・キャッシュ状態・回答長・GPU条件を記録します。

入力処理と回答生成を分けて確認します

プロンプト処理量は質問と会話履歴のトークン5を読む速度です。出力速度は最初のトークン以降に回答を生成する速度です。どちらもtok/sですが、前者は初回応答までの待ち時間に、後者は回答が続く速さに影響します。

TTFT6(time to first token)はリクエストを送信してから最初の出力トークンが届くまでの時間です。モデルの入力処理に加え、アプリ側の準備やサーバー待ち時間も含まれることがあります。長い入力で最初の回答までどれくらい待つか知りたい場合は、処理量だけでなく実際のアプリで送信時刻と初回トークン時刻を記録します。

黒いタワー型PCと画面が空白のモニター、その横に置かれたRAMモジュール
短い会話の回答速度と長い入力の処理速度を分けて読みます。

RTX 5070とRX 9070 XTの測定結果をPCごとに確認します

以下はRTX 5070とRX 9070 XTでQ2_0を使って記録した過去の公開測定です。短い回答、128Kコンテキストでの回答生成、32K入力処理という異なる作業を並べています。単位が同じでも、各行は別の入力状態と生成作業を示します。

Q2_0の過去測定:入力処理と回答生成は別の作業です。
作業RTX 5070 PCRX 9070 XT PC
短い会話の回答94 tok/s60 tok/s
128Kコンテキストでの回答76 tok/s48 tok/s
32K入力処理2,650 tok/s1,160 tok/s

NVIDIA PCはRTX 5070 12GB、Ryzen 5 7600、RAM7 64GB DDR5-5200、Windows、Strata 0.1.36です。AMD PCはRX 9070 XT 16GB、Ryzen 9 3900X、RAM 47GB、Linuxです。AMD側のQ2_0はセットアップのRAM推定を超えていたため、--model Q2_0 --yesで導入しました。別々のPCでの結果であり、GPUだけを入れ替えた比較ではありません。

長い入力の計算値は初回トークン時間の一部です

32,000トークンをRTX 5070のプロンプト処理量2,650 tok/sで割ると、入力処理だけで約12.1秒です。RX 9070 XTの1,160 tok/sでは約27.6秒です。入力トークン数を毎秒処理量で割った値で、モデルが入力を読む段階の概算です。

最初のトークンが届くまでには、アプリのリクエスト準備とサーバーの待ち時間も加わります。プロンプトキャッシュを再利用すると読み直す入力が減ります。アプリで同じ質問を送り、送信時刻と最初のトークンの到着時刻を記録すれば、これらの処理を含むTTFTを求められます。

クリーム色の木製デスクにグラフィックカード、RAM、NVMe SSDが置かれています
短い会話、32Kプロンプト、128Kコンテキストの回答はそれぞれ異なる作業です。

回答長とキャッシュ状態も記録します

出力tok/sは回答を生成し続ける速度です。同じ速度でも400トークンの回答は40トークンより時間がかかります。完了時間を比べる場合は、最初のトークンまでの待ち時間、生成トークン数、最後のトークン時刻を記録します。投機的デコード8では回答ごとに採用されるドラフトトークン数が変わり、出力速度も変動します。

新しい会話で送る最初の入力と、同じ会話で続けて送る入力を分けて記録します。プロンプトキャッシュが前の文脈を再利用すると、モデルが読み直す入力量が変わります。Strataのバージョン、モデル・量子化、入力・出力長、GPU・CPU9、コンテキスト、初回か再質問か、キャッシュ状態を記録してください。

0.1.43のWindows RTX 5070標準デコードは0.1.42と同じです。Linux NVIDIAではadaptive overlapとPCIe分担の自動化が標準で有効になります。AMD R9700とArc Pro B70の結果はモデル・キャッシュ・コンテキスト別です。該当GPUのガイドで自分の設定に合う行を探し、同じ作業で更新前後を比べてください。

組み立て済みPCケースの中に2枚のグラフィックカードが取り付けられています
実際の作業と同じ入力長・出力長で繰り返し測定します。

用語の注釈

  1. プロンプト — モデルに送る入力文です。生成モデルでは作りたい結果を説明する文になり、出力の構成や内容を大きく左右します。

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  2. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

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  3. 量子化 — モデルの重みや計算値を少ないビット数で表し、保存容量やメモリ使用量を減らす方法です。表現が粗くなるため、精度にも影響することがあります。

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  4. ランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。

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  5. トークン — モデルが入力や出力を分けて処理する単位です。

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  6. 最初のトークンまでの時間 — リクエスト送信から最初の出力トークンが届くまでの時間です。

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  7. システムRAM — プログラムの実行中にデータを一時保存するシステムメモリです。

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  8. トークンのデコード — 入力とそれまでの回答をもとに、次の出力トークンを順に生成する段階です。

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  9. CPU — OSや一般的なプログラム命令を実行する中央処理装置です。AIでは前処理やデータ転送などの汎用処理も担います。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
Strataは質問と会話履歴を入力し、Qwen3.8-Flash-Nextで回答を生成します。プロンプト処理量は入力処理の速度、出力tok/sは回答生成の速度です。RTX 5070 Q2_0の94・76・2,650 tok/sは、短い会話・128Kコンテキスト・32K入力に対するエンジン0.1.36の個別測定です。AMDの値は別のPCで得た結果なので単純なGPUランキングにはできません。0.1.43の値もハードウェアと設定を合わせて読みます。