実行プログラムと拡張機能

TensorFoldとは?Mac・RTX・DGX Spark向けローカルモデル実行エンジン

TensorFoldはモデルを実行し、OpenAI互換APIで接続します。まず、使うモデルとハードウェアの組み合わせに対応したレシピか確認します。

TensorFold 1.0.8はMetal1またはCUDA2で対応チェックポイント3を実行し、OpenAI互換API4で回答を返します。Macの例ではTensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bitとz-lab/Qwen3.8-27B-DFlash2をダウンロードし、サーバーを起動して/v1/chat/completionsへリクエストを送ります。対応するモデルと機器の組み合わせは限定されるため、インストール前に表で自分の機器とチェックポイントを照合してください。

実行条件と要点
  • TensorFoldはローカル推論エンジンで、各レシピはモデル・ハードウェア・実行設定の組み合わせを指定します。
  • Qwen3.8-27Bの対応Mac構成は、M5 MaxまたはM3 Ultraと指定のMLX 4-bitチェックポイントです。
  • サーバーが応答した後、アプリにAPIアドレスとモデル名を設定すると実際の作業から呼び出せます。

モデルをサーバーとして起動し、アプリから呼び出します

TensorFoldはApple SiliconとNVIDIA GPU5でチェックポイントを読み込み、MetalまたはCUDAカーネルで回答を生成するローカル推論エンジンです。サーバーを起動すると、クライアントはhttp://127.0.0.1:8080/v1へプロンプト6を送り、回答を受け取ります。以下ではモデル選択、サーバー起動、最初のリクエストを順に説明します。

ブロック図のノートPC、色付きブロックの山、デスクトップケース、ノート
Qwen3.8-27Bの実行経路では指定チェックポイントとDFlash2ドラフターを併用します。

1.0.8の対応構成からモデルとMacを選びます

この例ではTensorFold 1.0.8のリリースに記載されたMetal構成を使います。対応チェックポイントはMLX7 affine 4-bit、group 64形式のTensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bitで、対応機器はM5 MaxとM3 Ultraです。Qwen3.8-27B用DFlash2ドラフターのIDはz-lab/Qwen3.8-27B-DFlash2です。

リリースのQualified models表とtensorfold modelsの出力を照合すると、このファイルと使用機器が対応構成か確認できます。

TensorFold 1.0.8リリースのモデル・チェックポイント・プラットフォーム
モデル・チェックポイント形式検証プラットフォーム
Qwen3.8-27B · TensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bitMLX affine 4-bit、group 64 · DFlash2ドラフター別途M5 Max, M3 Ultra · Metal
Qwen3.8 Flash NextMLX affine 6-bit, group 32M5 Ultra · Metal
GLM-5.3-FlashMLX affine 4-bit, group 64M5 Ultra 2台 · Metal
GLM-5.3 · kindlingai/glm-5.3-exlr8-k2-k3-k4EXLR8 home profileM5 Ultra 2台 · Metal
Nemotron 3.5 Lightning 30B-A3BMLX affine 4-bit、group 64、MTP含むM1–M5 · Metal; GB10·RTX 3090·RTX PRO 6000 Blackwell · CUDA
Qwen3.5-2B · mlx-community/Qwen3.5-2B-MLX-4bitPinned MLX affine 4-bit, group 64M5 Max · Metal

表にはTensorFold 1.0.8のMetal・CUDA構成を記載しました。MIAの別パッチ版TensorFold 0.6.xレシピはバージョンと実行経路が異なります。

モデルをダウンロードしてAPIサーバーを起動します

HomebrewでTensorFoldをインストールしてバージョンを確認します。次に指定のQwen3.8-27Bチェックポイントを取得すると、TensorFoldがモデルファイルを検証してキャッシュに保存します。

TensorFoldのインストールとバージョン確認
brew install ashhart/tensorfold/tensorfold
tensorfold --version

モデルの取得後、DFlash2ドラフターを指定してサーバーを起動します。既定のAPI baseはhttp://127.0.0.1:8080/v1で、--name qwen38-localがAPIリクエストで使うモデル名を設定します。サーバーの準備ができるとターミナルにlistening状態が表示されます。この画面を開いたまま、別のターミナルからリクエストを送ります。

Qwen3.8-27Bモデルファイルを取得
tensorfold pull TensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bit
DFlash2でQwen3.8-27Bサーバーを起動
tensorfold serve TensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bit --name qwen38-local --drafter z-lab/Qwen3.8-27B-DFlash2 --context 4096 --parallel 1 --temperature 0
ブロックと矢印のノートPC、ブロック収納棚、デスクトップケース、開いたノート
サーバーのbase URLとモデル名をアプリの接続設定に入力します。

curlリクエストを送り、アプリを接続します

サーバーが起動した状態で2つ目のターミナルを開き、以下のリクエストを送ります。choices[0].message.contentに一文の回答が表示されれば、リクエストが往復しています。アプリではOpenAI互換プロバイダーを選び、base URLにhttp://127.0.0.1:8080/v1、モデル名にqwen38-localを入力します。

ローカルチャット補完リクエスト
curl -fsS http://127.0.0.1:8080/v1/chat/completions \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -d '{"model":"qwen38-local","messages":[{"role":"user","content":"この関数の戻り値を説明してください: def first_item(items): return items[0]"}],"max_tokens":128,"temperature":0}'

モデルIDが見つからないという応答が出たら、tensorfold modelsで実際のキャッシュ名を確認します。pull中にsha検証やネットワークエラーが出た場合は同じpullコマンドを再実行して不足ファイルを取得し、tensorfold info TensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bitで形式と情報を確認します。起動時にunsupported familyと表示されたら、TensorFoldのバージョンとtensorfold modelsの一覧を照合してください。このモデル経路はM5 MaxとM3 UltraのMetal向けです。

デュアルファンのグラフィックカード、RAMモジュール、ストレージ、開いたノート
短いAPI応答を確認してから、普段のコード作業へ進みます。

用語の注釈

  1. Metal — Apple機器でグラフィックスやGPUの並列計算を実行する低水準の技術です。

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  2. CUDA — NVIDIA GPUで汎用計算を行うソフトウェア基盤です。

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  3. チェックポイント — 学習済みモデルの重みなどを保存したファイルです。同じモデル系列でも、版や用途によって異なるチェックポイントを使うことがあります。

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  4. API — 別のコードからプログラムの機能を呼び出すための決められたインターフェースです。

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  5. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

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  6. プロンプト — モデルに送る入力文です。生成モデルでは作りたい結果を説明する文になり、出力の構成や内容を大きく左右します。

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  7. MLX — Appleが開発する機械学習フレームワークで、Apple SiliconのCPUとGPUが共有するメモリを使ってモデルを実行します。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
TensorFold 1.0.8はMetalまたはCUDAで対応チェックポイントを実行し、OpenAI互換APIで回答を返します。Macの例では`TensorFold/Qwen3.8-27B-MLX-4bit`と`z-lab/Qwen3.8-27B-DFlash2`をダウンロードし、サーバーを起動して`/v1/chat/completions`へリクエストを送ります。対応するモデルと機器の組み合わせは限定されるため、インストール前に表で自分の機器とチェックポイントを照合してください。