実行プログラムと拡張機能

XeStrataとは?Intel・AMD・NVIDIAでQwen3.8を実行する方法

XeStrataを使うと、GPUメーカーが異なってもQwen3.8-Flash-Nextをローカルで実行できます。

XeStrataはUbuntu 26.04またはFedora 44を搭載したx86-64 Linux PCで、Intel Arc、RDNA2以降のRadeon、Pascal以降のNVIDIA GPU1を使って実行します。ディストリビューションに合うパッケージをインストールし、xestrata --setupを実行すると、GPUとRAM2を確認してモデルとコンテキストを尋ね、ローカルのチャット画面を開きます。Qwen3.8-Flash-Nextはモデルファイルに約60~110GB、追加のMTP3ファイルに約6GB必要なため、空きRAMとNVMe4ストレージを先に確認してください。

XeStrataはQwen3.8-Flash-Nextをローカルで実行するLinux用プログラムです。対応するIntel Arc、AMD Radeon、NVIDIA GPUを選んでランタイム5をインストールすると、ブラウザーのチャット画面から入力を送り、PC上で回答を受け取れます。

サーバー向けの大きなモデルを個人PCで試したいときに使えます。インストール前にGPU名だけでなく、Linuxディストリビューションと選択するモデルファイルのRAM要件・保存容量も確認すると、ダウンロードやメモリ不足で初回起動が止まる可能性を減らせます。

実行条件と要点
  • 公式パッケージはUbuntu 26.04用DEBとFedora 44用RPMです。他のディストリビューションではソースからのインストールが必要です。
  • GPUの対応だけでは足りません。Qwen3.8-Flash-Nextのファイルによって、RAMは約32~62GB、モデル用ストレージは約60~110GB必要です。
  • インストール後にxestrata --setupを実行してモデルをダウンロードすると、既定のブラウザーでhttp://127.0.0.1:8095が開きます。

XeStrataはGPUとRAMを使ってモデルを実行します

XeStrata は、Qwen3.8 などの言語モデルを Linux PC で実行し、プロンプト6への回答を返すローカル推論ツールです。実行時には GPU がモデル計算の一部を担い、選択されていない expert の重みは RAM から読み込みます。VRAM7 だけでなく、選んだモデルファイルとコンテキスト長に必要な RAM も確認します。

最初にGPUとモデルファイルを選びます。XeStrataはVRAM 12GB以上を推奨しますが、それより少なくても遅く動作する場合があります。Qwen3.8-Flash-Nextではエキスパート重みを置くRAMも必要です。IQ2_XSはファイル約68GB・RAM約48GB、IQ3_XXSは約76GB・RAM約60GBが目安です。

画面が空白のモニター、デスクトップタワー、RAMモジュールの作業台
XeStrataはGPUで計算し、残りのエキスパート重みをRAMから読み込みます。

インストール前にLinuxとGPUの組み合わせを確認します

バイナリパッケージはUbuntu 26.04とFedora 44向けです。Windowsは非対応で、WSL 2は動作する可能性があると案内されています。他のLinuxディストリビューションではソースからインストールします。PCにはAVX2対応のx86-64 CPU8が必要です。ディスクリートGPUではBIOSのAbove 4G DecodingとRe-Size BARを有効にし、CSMを無効にする案内があります。

IntelはArc A・Bシリーズ、AMDはRDNA2以降、NVIDIAはPascal以降が対象です。AMDは対応GPUアーキテクチャとディストリビューションのrocBLASが必要です。RX 6700とRX 7600はFedora 44のみ、RX 6600はいずれのディストリビューションにも記載されていません。インストール後、xestrata --checkのGPU名とgfxコードをこの表と照合してください。

デュアルファンのグラフィックカード、RAMモジュール、NVMe SSD、開いた白紙のノート
インストール前にGPUとモデルが使うメモリとストレージ容量をそれぞれ確認します。

パッケージをインストールして最初の応答を受け取ります

XeStrata xe0.1.43.1リリースからGPUとディストリビューションに合うパッケージをSHA256SUMSとともにダウンロードします。Ubuntu 26.04とFedora 44のコマンドは下で分けて示し、GPU世代に合うCUDA9 variantを選んでください。Intel・AMDはCUDA GPUなしでも実行できますが、配布パッケージ名にはCUDA variantが含まれます。NVIDIA Pascal・VoltaにはUbuntu用CUDA 12.4パッケージが必要です。Fedoraにはこれらのバイナリパッケージがないため、ソースからインストールします。

ダウンロードしたパッケージのchecksumを確認
sha256sum -c SHA256SUMS --ignore-missing
Ubuntu 26.04:CUDA 13.1パッケージをインストール
sudo apt install ./xestrata-contrib-cuda13.1_0.1.43-2_amd64.deb
Fedora 44:CUDA 13.4パッケージをインストール
sudo dnf install ./xestrata-contrib-cuda13.4-0.1.43-2.x86_64.rpm
Ubuntu 26.04:NVIDIA Pascal・Volta向けCUDA 12.4パッケージ
sudo apt install ./xestrata-contrib-cuda12.4_0.1.43-2_amd64.deb

インストール後にxestrata --setupを実行します。GPU・RAM・CPUを確認した後、モデル、量子化10ファイル、コンテキスト長を尋ねます。推奨値を使うか、利用可能なメモリに合うファイルと短いコンテキストを選んでください。Qwen3.8-Flash-Next IQ2_XSのモデルファイルは約68GBで、MTPファイルも別途必要なため、NVMe SSD11に空きを確保します。その後xestrata --checkを実行すると、検出されたGPUとAMD gfxコードを表示します。

ダウンロードと初回のGPUコード準備が終わると、既定のブラウザーでhttp://127.0.0.1:8095が開きます。短い質問を送り、回答が返れば初回実行は完了です。初回起動ではモデルデータをRAMに読み込み、GPUコードを準備するため、PCの応答が1~3分ほど遅くなる場合があります。セットアップが終わるまでターミナルを開いたままにしてください。

モデルを選んで初回実行を開始
xestrata --setup
グラフィックカード2枚を搭載した開いたPCと、箱、ノート、ドライバー
モデルの準備が終わったら、ローカルWeb画面で短い質問を送り、最初の応答を確認します。

初回起動が止まったらデバイスとセットアップログを確認します

xestrata --setupがGPUライブラリまたはrenderグループを見つけられずに停止したら、ターミナルに表示されたインストールコマンドを実行し、再度xestrata --setupを実行します。AMD GPUではxestrata --checkに表示されたgfxコードが、使用中ディストリビューションのrocBLAS表にあるか確認します。チェックサム検証に失敗した場合は、パッケージの選択とダウンロードの完了を確認し、リリースのSHA256SUMSと照合してください。

モデルをダウンロードできてもブラウザーが応答しない場合は、ターミナルのエラーと~/.local/state/xestrataのログで実行状態を確認し、アドレスがhttp://127.0.0.1:8095か確認します。RAM不足のメッセージが出たらセットアップを開き直し、より小さい量子化ファイルか短いコンテキストを選びます。普段使うアプリを開いた状態でも最初の回答が返れば、PCに実用上の余裕があります。RAM不足が続く場合は、より多くのRAMを搭載したPCを使うか、小さいモデルを選んでください。

用語の注釈

  1. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

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  2. システムRAM — プログラムの実行中にデータを一時保存するシステムメモリです。

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  3. MTP — 複数の将来トークンを一度に予測する学習目標、またはそれを行うモデル構成です。投機的デコーディングでは、その予測を候補トークンとして提案できます。

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  4. NVMe — SSDがPCI Express経由で通信する際に使うストレージ用プロトコルです。

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  5. ランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。

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  6. プロンプト — モデルに送る入力文です。生成モデルでは作りたい結果を説明する文になり、出力の構成や内容を大きく左右します。

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  7. VRAM — グラフィックカードのGPUが使うメモリです。モデルの重みや計算途中の値を保存します。

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  8. CPU — OSや一般的なプログラム命令を実行する中央処理装置です。AIでは前処理やデータ転送などの汎用処理も担います。

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  9. CUDA — NVIDIA GPUで汎用計算を行うソフトウェア基盤です。

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  10. 量子化 — モデルの重みや計算値を少ないビット数で表し、保存容量やメモリ使用量を減らす方法です。表現が粗くなるため、精度にも影響することがあります。

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  11. SSD — フラッシュメモリを使うデータ保存装置です。電源を切ってもデータが保持されます。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
XeStrataはUbuntu 26.04またはFedora 44を搭載したx86-64 Linux PCで、Intel Arc、RDNA2以降のRadeon、Pascal以降のNVIDIA GPUを使って実行します。ディストリビューションに合うパッケージをインストールし、`xestrata --setup`を実行すると、GPUとRAMを確認してモデルとコンテキストを尋ね、ローカルのチャット画面を開きます。Qwen3.8-Flash-Nextはモデルファイルに約60~110GB、追加のMTPファイルに約6GB必要なため、空きRAMとNVMeストレージを先に確認してください。
必要なメモリはどのくらいですか?
最初にGPUとモデルファイルを選びます。XeStrataはVRAM 12GB以上を推奨しますが、それより少なくても遅く動作する場合があります。Qwen3.8-Flash-Nextではエキスパート重みを置くRAMも必要です。IQ2_XSはファイル約68GB・RAM約48GB、IQ3_XXSは約76GB・RAM約60GBが目安です。
選ばないほうがよいのはどのような場合ですか?
最初にGPUとモデルファイルを選びます。XeStrataはVRAM 12GB以上を推奨しますが、それより少なくても遅く動作する場合があります。Qwen3.8-Flash-Nextではエキスパート重みを置くRAMも必要です。IQ2_XSはファイル約68GB・RAM約48GB、IQ3_XXSは約76GB・RAM約60GBが目安です。