新規モデル · 2026.09.12

Ling-3.0-flash-VLをローカル実行:INT4 70.87GiBの意味

Ling-3.0-flash-VLで画像と動画フレームを読む

Ling-3.0-flash-VLは画像や動画フレーム1を読み、テキストで回答する約124.85BのMoE2モデルです。SGLang案内の5.1Bはtoken3ごとの有効計算量で、重み全体の容量ではありません。公式BF164・INT4・FP4ファイルとSpark測定は各条件に沿って確認してください。

製品紹介動画でロゴが映る場面を探したり、箱の色や位置を尋ねたりするには、必要なフレームをモデルに渡してテキスト回答を得ます。質問に必要な場面だけで短く試してください。動画全体を自動処理したり、新しい動画を生成したりする機能とは異なります。

実行条件と要点
  • 124.85Bは全体のparameter数、5.1Bはtokenごとに有効化される数です。
  • 公式重み容量はBF16が232.55GiB、INT4が70.87GiB、FP4が64.81GiBです。
  • DGX Spark測定は単一要求でのINT4とMXFP4が対象で、MXFP4はNVFP4と同じ形式ではありません。

全体124.85Bと有効5.1Bは異なる規模です

全体は124.85Bで、SGLangの5.1Bはトークンごとに使用する部分です。MoEは専門家を選んで計算しますが、すべての重みにアクセスする必要があります。保存領域と実行メモリは配布ファイル全体で準備します。

SGLang設定は標準128K contextで、256KはYaRN拡張です。長文・動画フレーム・質問・runtime5 buffer・KV cache6がメモリを共有します。context上限は対応範囲であり、全要求で同じ量を処理する約束ではないため、実際に必要なフレーム数とテキスト長から始めてください。

モニターに自転車に乗る人が映り、横に同じ場面の連続画像3枚が並んでいます。
必要なフレームを入力し、物体や行動を尋ねます。

量子化ファイルと対応runtimeを組み合わせて選びます

公式重みファイルはBF16約232.55GiB、INT4 70.87GiB、FP4 64.81GiBです。これはダウンロード・保存容量であり、実行余裕と入力処理メモリは別途必要です。ファイルを変換する場合は元ファイルと変換後の両方を置く領域を確保してください。

公式FP4はNVIDIA NVFP47やGGUF8を意味せず、INT4もすべての4-bit loaderと互換ではありません。scale方式やkernelが異なる場合があるため、checkpoint9形式とモデルarchitectureに対応するruntimeか確認してください。ファイルを開けない場合はメモリ不足と決めつけず、形式とkernel対応を先に点検します。

大きさの異なる3つの箱に本・書類・色ブロックが分けて入っています。
量子化形式によってファイル容量と実行経路が異なります。

動画入力ではフレーム選択と検証が必要です

Ling-3.0-flash-VLは画像や動画フレームを見てテキストで答えますが、動画を生成しません。製品動画でロゴが映る時点を尋ねるなら、重要な場面数枚と具体的な質問から始めます。256K contextを設定しても動画全体が自動入力されるわけではなく、フレーム数・解像度・説明文がメモリを使います。

回答が挙げた時点の元フレームを開き、物体や動作が実際に見えるか確認してください。字幕の製品名を読んだのか、画面上のロゴを認識したのかも区別します。フレームを別途抽出した場合は、元動画の時刻をファイル名や入力に記録し、次の確認者が同じ場面を探せるようにします。

2枚のグラフィックカードが見えるPCの前に風景画像が連なっています。
重みを読み込んだ後も入力処理とKV cache用のメモリを残す必要があります。

DGX Spark速度は指定されたテキスト条件の範囲で比べます

SGLang の公式ガイドは、DGX Spark 1 台で INT4 と MXFP4 を比較しています。条件は入力 8,192 トークン、出力 1,024 トークン、同時リクエスト 1 件です。トークン間遅延の中央値は INT4 が 44.18ms、MXFP4 が 30.18ms でした。

生成速度はそれぞれ約 22.6 tok/s と 33.1 tok/s です。MXFP4 は NVFP4 とは異なる形式なので、同じ設定として扱わないでください。

first tokenまでの中央値はINT4約2.89秒、MXFP4約2.54秒です。この待ち時間には入力prefill10が含まれ、その後のtoken間隔はdecode11速度を示します。測定はテキスト条件で画像前処理を含まず、他のGPU12やMacに一般化できません。同時要求1件の測定から複数チーム利用の容量も判断できません。

答えが分かっている短い動画で映像作業を別途試してください。モデルが「00:12頃に箱の右側にロゴ」と答えたら元フレームと照合し、字幕を読んだのか画面のロゴを見たのか確認します。runtime形式・質問・出力予算・入力token数を揃え、first token待ちと生成区間を分けて記録してください。

左右にスクロールして各項目を比較できます。

DGX Spark 1台でのSGLang公式テキスト測定
形式token間遅延中央値換算生成速度最初のトークンまでの中央値
INT444.18ms約22.6 tok/s約2.89秒
MXFP430.18ms約33.1 tok/s約2.54秒

用語の注釈

  1. フレーム — 動画を構成する1枚の画像です。

    本文に戻る
  2. MoE — 複数の専門家サブネットワークから入力に応じて一部を選ぶモデル構造です。総パラメータ数と1トークン処理時に有効な数は異なることがあります。

    本文に戻る
  3. トークン — モデルが入力や出力を分けて処理する単位です。

    本文に戻る
  4. BF16 — モデルの数値に使う16ビット浮動小数点形式です。指数部はFP32と同じ幅で、同程度に広い値の範囲を表せます。

    本文に戻る
  5. ランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。

    本文に戻る
  6. KVキャッシュ — 過去トークンのAttention用キー・バリューを保存し、後続トークン生成で再利用するメモリです。容量はコンテキスト長やバッチサイズで変わります。

    本文に戻る
  7. NVFP4 — NVIDIAが定義した4ビット浮動小数点データ形式です。対応状況はGPU世代、モデル、ソフトウェア実装によって異なります。

    本文に戻る
  8. GGUF — モデル情報を格納するファイル形式で、llama.cpp系のツールで広く使われます。

    本文に戻る
  9. チェックポイント — 学習済みモデルの重みなどを保存したファイルです。同じモデル系列でも、版や用途によって異なるチェックポイントを使うことがあります。

    本文に戻る
  10. プリフィル — LLMが入力プロンプトを読み、各トークンの内部表現を計算する段階です。プロンプトが長いほど処理するトークンが増えます。

    本文に戻る
  11. トークンのデコード — 入力とそれまでの回答をもとに、次の出力トークンを順に生成する段階です。

    本文に戻る
  12. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

    本文に戻る

よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
Ling-3.0-flash-VLは画像や動画フレームを読み、テキストで回答する約124.85BのMoEモデルです。SGLang案内の5.1Bはtokenごとの有効計算量で、重み全体の容量ではありません。公式BF16・INT4・FP4ファイルとSpark測定は各条件に沿って確認してください。
必要なメモリはどのくらいですか?
全体は124.85Bで、SGLangの5.1Bはトークンごとに使用する部分です。MoEは専門家を選んで計算しますが、すべての重みにアクセスする必要があります。保存領域と実行メモリは配布ファイル全体で準備します。
変更履歴

サイトの説明を変更した記録です。インストール済みのエンジンやモデルのバージョンを自動で確認した結果ではありません。

  1. 新モデルの単一Spark実行経路を追加

    DeepSeekとLingの公開単一Spark測定を速度体験に反映しました。未確認の機材に同じ速度や実行コマンドは適用しません。