実行プログラムと拡張機能

Ling 3.1 Flashの実行にはどんなサーバーが必要ですか?

公式レシピは574GBのチェックポイントを扱う複数GPUサーバーです。

Ling 3.1 Flashは総560B、トークン1ごとに25Bを有効化するMoE2言語モデルです。公式SGLangレシピは574GBのFP83チェックポイント4を8基のH200または4基のGB300で実行します。

Ling 3.1 Flashの役割

Ling 3.1 Flashはテキスト入力から回答を生成する言語モデルで、コーディングやエージェント処理に使えます。総560Bパラメータのうちトークンごとに25Bを有効化し、最大100万トークンの文脈に対応します。公式FP8チェックポイントのファイル一覧は約574GBです。モデルカードとファイル一覧

コンテキスト長は、モデルが一度に処理できる入力の上限です。長い文書ほど KV cache5 と推論エンジンにも多くのメモリが必要です。使用できる GPU6 メモリと文書の長さを確認し、作業に必要なコンテキスト長を設定します。

モニターの横に小型デスクトップとPC本体が置かれた机
モデルファイルの大きさと実行時メモリの両方を確認します。

公式レシピと574GBチェックポイントを基準に準備します

公式の SGLang クイックスタートでは、H200 8 基で TP8・EP8、または GB300 4 基で TP4・EP4 を構成します。モデルファイルは約 574 GB で、推論時にはコンテキスト長に応じて KV cache とランタイム7用のメモリも必要です。ストレージと GPU 構成を確認し、実際のリクエストに合わせてコンテキスト長を設定します。SGLang の実行ガイド

テンソル並列8(TP)は計算をGPU間に分割し、エキスパート並列(EP)はMoEの専門家を複数GPUに配置します。下の表で公式構成に合う設定を確認し、実際の文脈長9に応じたKVキャッシュと余裕メモリも見込んでください。

公式モデルカードのSGLang構成
サーバーGPUテンソル・エキスパート並列ランタイム
8×H200TP8 / EP8SGLang day-0イメージ
4×GB300TP4 / EP4SGLang day-0イメージ

サーバーを起動して最初のリクエストを送る

まずモデルカードに従ってSGLangコンテナを取得します。次のコマンドは8基のH200向けで、同じPCからの接続に限定するため公式例の0.0.0.0ではなく--host 127.0.0.1を使います。他のPCから接続できるようにする場合は、ネットワーク制御と認証を設定してください。約574GBのチェックポイントをコンテナ削除後に再ダウンロードせずに済むよう、Hugging Faceキャッシュをホスト側のストレージにマウントします。キャッシュの保存先

SGLangサーバーの起動コマンド
docker pull lmsysorg/sglang:dev-ling-3.1-flash
mkdir -p "$HOME/.cache/huggingface"

docker run --gpus all --network host --ipc=host --rm \
  -v "$HOME/.cache/huggingface:/root/.cache/huggingface" \
  lmsysorg/sglang:dev-ling-3.1-flash \
  python3 -m sglang.launch_server \
    --model-path inclusionAI/Ling-3.1-flash \
    --tp 8 --ep 8 \
    --speculative-algorithm NEXTN \
    --host 127.0.0.1 --port 30000

サーバーの準備ができたら http://127.0.0.1:30000/v1/chat/completions にリクエストを送ります。OpenAI 互換 API10 ではモデル ID Ling-3.1-flash を使い、enable_thinking、temperature、top-k、top-p の設定はモデルカードの例を参考にします。

まず短いテキストを送り、応答を確認します。その後、実際の文書の長さとツール呼び出し11を試します。応答がなければ、コンテナログでモデル読み込みエラーや GPU メモリ不足を確認します。公式の実行ガイド

最初のテキストリクエストを送る
curl -s http://127.0.0.1:30000/v1/chat/completions \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{"model":"Ling-3.1-flash","messages":[{"role":"user","content":"一文で短く要約してください。"}],"chat_template_kwargs":{"enable_thinking":true},"temperature":1.0,"top_k":20,"top_p":0.95,"stream":true}'
2台の小型デスクトップがケーブルで接続された作業空間
大きなモデルには複数のアクセラレータへ分散するサーバー構成が必要です。

10月19日版で変わったこと

10月19日の日付が付いた版(Ling-3.1-flash-1019)が公開されました。構造と文脈長はそのままで、後処理学習が変わりました。総560B・活性25B、1Mの文脈、8×H200の構成も従来どおりです。

点数はこう上がりました。Artificial Analysisの知能指数が41から44、AA-Briefcaseが1400から1524 Elo、AutomationBenchが62%から68%、CritPtが18%から26%、SciCodeが54%から57%です。

10月19日版で上がった値
指標以前の版10月19日版
Artificial Analysis 知能指数4144
AA-Briefcase (Elo)14001524
AutomationBench62%68%
CritPt18%26%
SciCode54%57%

日付付きの版は前の版と混ざりやすいです。起動時に--model-pathがどの版を指すか、取得済みキャッシュがどのリビジョンかを確認してください。

自分の用途に合うか判断する

長いコンテキストやコーディング・エージェント機能が必要か確認するには、代表的な作業を決め、同じ文書と出力長で繰り返します。最初のトークンまでの時間と全体の完了時間を記録すると、1M コンテキストや推論オプションが実作業に役立つか判断できます。公開ベンチマークの処理量は、測定時のデバイスと条件に基づきます。

チームにAPIを提供する前に、アクセスできる利用者とリクエスト・サーバーログの保存範囲を決めます。社内文書で試す場合は、資料を利用できる範囲も確認してください。

ノートPC、マイク、ノートが置かれた会議テーブル
クライアントからモデルサーバーへ接続する方法を決めます。

用語の注釈

  1. トークン — モデルが入力や出力を分けて処理する単位です。

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  2. MoE — 複数の専門家サブネットワークから入力に応じて一部を選ぶモデル構造です。総パラメータ数と1トークン処理時に有効な数は異なることがあります。

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  3. FP8 — 一つの値を8ビットで表す浮動小数点形式です。

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  4. チェックポイント — 学習済みモデルの重みなどを保存したファイルです。同じモデル系列でも、版や用途によって異なるチェックポイントを使うことがあります。

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  5. KVキャッシュ — 過去トークンのAttention用キー・バリューを保存し、後続トークン生成で再利用するメモリです。容量はコンテキスト長やバッチサイズで変わります。

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  6. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

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  7. ランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。

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  8. テンソル並列 — モデルの層内の行列や演算を複数の装置に分割して計算する方式です。部分結果をまとめるために装置間通信が必要です。

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  9. コンテキスト長 — 1回のリクエストでモデルが扱える入力と生成内容のトークン範囲です。上限や実際のメモリ使用量はモデルと実行設定によります。

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  10. API — 別のコードからプログラムの機能を呼び出すための決められたインターフェースです。

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  11. ツール呼び出し — ファイル読み取り、検索、コマンド実行などの外部機能を、名前と引数でモデルが要求する形式です。実行の有無はエージェントランタイムと権限設定が決めます。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
Ling 3.1 Flashは総560B、トークンごとに25Bを有効化するMoE言語モデルです。公式SGLangレシピは574GBのFP8チェックポイントを8基のH200または4基のGB300で実行します。
必要なメモリはどのくらいですか?
コンテキスト長は、モデルが一度に処理できる入力の上限です。長い文書ほど KV cache と推論エンジンにも多くのメモリが必要です。使用できる GPU メモリと文書の長さを確認し、作業に必要なコンテキスト長を設定します。
条件と出典はどこで確認できますか?
Ling 3.1 Flashはテキスト入力から回答を生成する言語モデルで、コーディングやエージェント処理に使えます。総560Bパラメータのうちトークンごとに25Bを有効化し、最大100万トークンの文脈に対応します。公式FP8チェックポイントのファイル一覧は約574GBです。[モデルカードとファイル一覧](https://huggingface.co/inclusionAI/Ling-3.1-flash/tree/main)