実行プログラムと拡張機能

Nemotron 3.5 Super VLをDGX Spark・RTX PRO 6000で使うには?

120Bという名称より、実行レシピと入力サイズを先に決めましょう。

Nemotron 3.5 Super VLは120B total/12B activeのマルチモーダルMoE1モデルで、テキスト・画像・動画フレーム2を入力し、テキストを返します。公開vLLM経路は異なり、DGX SparkはLiLiCorr、単一RTX PRO 6000のレシピはNVFP43とnative MTP4 5 draft tokens5を使います。contextの割り当てと入力経路を分けて説明します。

Super VLはテキスト・画像・動画フレームを含む質問を受け取り、テキストで回答します。総パラメーター数は120Bで、各トークンで12Bを有効化し、C-RADIO vision encoderを使います。ローカル推論では、まずDGX Spark用LiLiCorrレシピとRTX PRO 6000用native MTPレシピから、機器に合う経路を選びます。NVIDIAモデルカード

モデルの最大contextは1Mトークンですが、実際の割り当ては選んだハードウェアレシピで決まります。vLLMレシピではDGX Spark NVFP4が114,688、RTX PRO 6000 NVFP4が16,384です。これは各cookbook profileの割り当てで、すべてのdeploymentに共通する上限ではありません。vLLMレシピ表

実行条件と要点
  • DGX Spark用LiLiCorrとRTX PRO 6000用MTPは別のコマンド経路です。
  • NVFP4 vLLMのcontext割り当てはSparkが114,688、PRO 6000が16,384です。

何を入力し、何を受け取る?

Super VLはテキスト・画像・動画から抽出したフレームを入力できるvision-languageモデルです。文書の表や画面を画像として送り、テキスト回答を受け取れます。モデルカードではMP4動画は最大2分です。画像・動画要求では視覚トークンやフレームもcontextを使うため、小さな入力から確認してください。

Mamba-2、MoE、attention6層にC-RADIO encoderとvision-language connectorを組み合わせています。NVFP4のweight indexは75.01GBで、vLLMレシピは20%の余裕を含めて最低91GBと算出しています。これは重み読み込みの基準であり、context、batch size7、メディアフレーム設定には追加メモリが必要です。ハードウェア別vLLMレシピ

Nemotronのモデル応答を確認する作業画面
Super VLはテキスト・画像・動画フレームを受け取ります。

DGX Spark経路:LiLiCorrと一緒に実行

DGX Spark(GB10)で NVIDIA の vLLM クイックスタートを使う場合は、公式の vllm/vllm-openai:v0.32.0 または案内されている nightly コンテナを先に起動します。以下の vllm serve コマンドはコンテナ内のターミナルで入力します。NVFP4 target と別個の LiLiCorr drafter を指定して実行します。

設定値は GPU8 使用率 0.75、batched tokens 8,192、同時 sequence 1 件、draft 7 トークンです。NVIDIA Super VL モデルカード · 公式 vLLM コンテナイメージ

コンテナの最初のシェルでサーバーを起動し、モデル読み込みとカーネルのコンパイルを待ちます。サーバーを動かしたまま同じコンテナに別のシェルを開き、次の確認コマンドを実行してください。モデル一覧にnemotron-3.5-super-vlが表示されればAPI9の準備ができています。コンテナと詳細オプションはモデルカードのquick-startに従って用意します。

DGX SparkでSuper VL LiLiCorr serverを起動
export MODEL=nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B-NVFP4
export DRAFT_MODEL=nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B-NVFP4-LiLiCorr
vllm serve "$MODEL" \
  --host 127.0.0.1 \
  --served-model-name nemotron-3.5-super-vl \
  --max-num-seqs 1 \
  --trust-remote-code \
  --gpu-memory-utilization 0.75 \
  --max-num-batched-tokens 8192 \
  --speculative_config.model "$DRAFT_MODEL" \
  --speculative_config.num_speculative_tokens 7 \
  --speculative_config.method dflash \
  --mamba-backend flashinfer \
  --mamba-ssm-cache-dtype float16 \
  --enable-mamba-cache-stochastic-rounding \
  --mamba-cache-philox-rounds 5 \
  --enable-mamba-shared-prefix-checkpoint \
  --video-pruning-rate 0.5 \
  --media-io-kwargs '{"video": {"fps": 2, "num_frames": 256}}' \
  --block-size 64 \
  --prefix-match-unit 64 \
  --enable-auto-tool-choice \
  --tool-call-parser qwen3_coder \
  --reasoning-parser nemotron_v3
同じコンテナの別シェルでAPIモデルを確認
curl --fail http://127.0.0.1:8000/v1/models

RTX PRO 6000経路:NVFP4にnative MTP 5を設定

vLLM cookbook には RTX PRO 6000 Blackwell 1 基用の NVFP4 profile があります。設定は tensor parallel10 1、pipeline parallel11 1、data parallel 1、max model length 16,384、同時 sequence 最大 128 です。

この profile は target 内の MTP draft 5 を使います。別個の LiLiCorr drafter を指定する DGX Spark の経路とは異なります。RTX PRO 6000 単体用 profile とコマンド

recipeページのRTX PRO 6000 profileはテキストworkloadとして示されています。画像・動画を使う場合は、対象GPUとmedia modeが明記されたレシピを確認してください。テキスト設定だけのコマンドでマルチモーダル対応を想定しないでください。profileのsequence数とcontext設定から始め、実際の入力で確認します。

単一RTX PRO 6000 NVFP4 + MTP profile
vllm serve nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B-NVFP4 \
  --host 127.0.0.1 \
  --served-model-name nemotron-3.5-super \
  --trust-remote-code \
  --tensor-parallel-size 1 \
  --pipeline-parallel-size 1 \
  --data-parallel-size 1 \
  --max-model-len 16384 \
  --max-num-seqs 128 \
  --speculative_config.method mtp \
  --speculative_config.num_speculative_tokens 5 \
  --enable-auto-tool-choice \
  --tool-call-parser qwen3_coder \
  --reasoning-parser nemotron_v3
DGX Sparkでのローカル推論を準備するデスクトップ環境
DGX SparkとRTX PRO 6000では異なるvLLM profileを使います。

比較では入力形式と上限をそろえる

このガイドのDGX Spark LiLiCorrとRTX PRO 6000 native MTPは、異なる機器向けの公開recipeです。両者の比較には機器とcontext割り当ての差も含まれます。LiLiCorrとMTPの効果だけを見るには、同じhardwareとruntime12でtarget、入力、sampling、context、同時リクエスト数を固定して測定してください。

左右にスクロールして各項目を比較できます。

Super VLのローカルprofile選択
実行機器recipeprofile contextspeculative設定
DGX Spark (GB10)vLLM + NVFP4114,688LiLiCorr 7 draft tokens
RTX PRO 6000 1枚vLLM + NVFP416,384native MTP 5 draft tokens

1Mはモデルのcontext最大値です。公開quick startやhardware profileでは、より小さい割り当てを使います。画像要求は小さなPNG一枚で確認してから文書ページを増やします。動画はカードの2 FPS13・最大256フレームを基準に、クリップ長と解像度を調整してください。Super VL APIとmedia入力例

表のcontextとspeculative設定は、vLLM cookbookに記載された各hardware profileの値です。

内部の部品が見えるよう開いたAIサーバーの筐体
モデル保存領域に加えてruntime cacheとcontextメモリも見積もります。

用語の注釈

  1. MoE — 複数の専門家サブネットワークから入力に応じて一部を選ぶモデル構造です。総パラメータ数と1トークン処理時に有効な数は異なることがあります。

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  2. フレーム — 動画を構成する1枚の画像です。

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  3. NVFP4 — NVIDIAが定義した4ビット浮動小数点データ形式です。対応状況はGPU世代、モデル、ソフトウェア実装によって異なります。

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  4. MTP — 複数の将来トークンを一度に予測する学習目標、またはそれを行うモデル構成です。投機的デコーディングでは、その予測を候補トークンとして提案できます。

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  5. トークン — モデルが入力や出力を分けて処理する単位です。

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  6. Attention — 入力トークン間の関連度を計算し、各位置の情報を現在の表現に反映するニューラルネットワーク演算です。

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  7. バッチサイズ — 1回の処理単位にまとめる入力またはリクエストの数です。

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  8. GPU — 多くの計算を並列に処理するプロセッサーです。AIモデルの実行ではモデル計算を担います。

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  9. API — 別のコードからプログラムの機能を呼び出すための決められたインターフェースです。

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  10. テンソル並列 — モデルの層内の行列や演算を複数の装置に分割して計算する方式です。部分結果をまとめるために装置間通信が必要です。

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  11. パイプライン並列 — モデルの層を装置ごとの段階に分け、各段階の出力活性値を次の装置へ渡して処理する並列化方式です。

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  12. ランタイム — プログラムの実行時に必要な機能を提供するソフトウェア環境です。ローカルAIではモデル実行エンジンを指すこともあります。

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  13. FPS — 1秒あたりのフレーム数です。

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よくある質問

この記事で最初に確認すべきことは何ですか?
Nemotron 3.5 Super VLは120B total/12B activeのマルチモーダルMoEモデルで、テキスト・画像・動画フレームを入力し、テキストを返します。公開vLLM経路は異なり、DGX SparkはLiLiCorr、単一RTX PRO 6000のレシピはNVFP4とnative MTP 5 draft tokensを使います。contextの割り当てと入力経路を分けて説明します。
必要なメモリはどのくらいですか?
Mamba-2、MoE、attention層にC-RADIO encoderとvision-language connectorを組み合わせています。NVFP4のweight indexは75.01GBで、vLLMレシピは20%の余裕を含めて最低91GBと算出しています。これは重み読み込みの基準であり、context、batch size、メディアフレーム設定には追加メモリが必要です。[ハードウェア別vLLMレシピ](https://recipes.vllm.ai/nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B-NVFP4)
選ばないほうがよいのはどのような場合ですか?
recipeページのRTX PRO 6000 profileはテキストworkloadとして示されています。画像・動画を使う場合は、対象GPUとmedia modeが明記されたレシピを確認してください。テキスト設定だけのコマンドでマルチモーダル対応を想定しないでください。profileのsequence数とcontext設定から始め、実際の入力で確認します。
条件と出典はどこで確認できますか?
設定値は GPU 使用率 0.75、batched tokens 8,192、同時 sequence 1 件、draft 7 トークンです。[NVIDIA Super VL モデルカード](https://huggingface.co/nvidia/NVIDIA-Nemotron-3.5-Super-VL-120B-A12B-NVFP4) · [公式 vLLM コンテナイメージ](https://hub.docker.com/r/vllm/vllm-openai/)